「じゃあ、これは知ってるかしら?」 「……何ですか?」 綺麗に弧を描いた咲希さんの唇。 背中がゾクリと震え、正直…逃げ出したかった。 「光を……男にしたのはあたしよ」 想像してなかった言葉に 何も言い返せないあたし。 『男にした……』 それだけで十分意味は分かる。 だからって、それで光が咲希さんの物ってわけじゃない。 それに、あたしだって馬鹿じゃない。 それくらい……想像はしてた。 想像はしてたけど… そうハッキリ言われると……。 うっすらと、視界がぼやける。