「ん?」



何だアイツ……
ずぶ濡れじゃん。



俺は目が離せないでいた。

彼女が……あの日の俺にそっくりだったから。






俺は黙って彼女を傘の中に入れると、彼女はバッと思いっきり振り返った。




コイツ……


彼女の顔は、
まるであの日の自分みたいで。


泣きたいのに
泣くことが出来ない……


まさに俺が大ッキライな顔だった。