************ ピピピピピピ 朝を知らせる目覚まし音があたしの部屋に響いた。眠たい目を擦りながら今の時刻を確認…-。 「…うそぉ」 遅刻じゃーん!! 急いで服を着て髪を整え、軽く化粧をする。 そしてパッと鏡に映った自分を見た。 昨日、光とキスしたんだよね……。 そっと自分の唇に触れた。瞬時に赤くなるあたしの顔。 「お前…キモイ。遅刻するぜ?」 「ええっ!?」 あたしが声のした先を見ると、そこにはちょっと引き気味のお兄ちゃんこと涼くんがいた。