「雨美!俺達、付き合うことになったんだ」



「えっ……?」




それは急な出来事だった。
君の隣にいるのは親友の薫。

いや、親友だったって言うべき?





あたしはずっと相談していた。
薫は『大丈夫だよ』『告白してみたら?』って応援してくれてたじゃない。




どうして?どうしてなの?



「おめでとう」



笑顔を向ける2人に、あたしはそう言うのが精一杯だった。