ALONE

…30という年齢で



銀座の一等地に自分の店を構えるということは



普通は考えられない。





…普通ならね。



何か事情があって…



大金を得たのなら



全く話は別だ。




ヨシアキは俺に破いた紙を手渡す。




そしてそれは




確信へと導く。




紙に書かれた店の名前










『Louis』








即ちそれは兄貴の名前。



俺は笑みを浮かべ


『シュウジ…残念ながらキャバクラ巡りはもうおしまいだ。』



と言って



シュウジに紙を手渡した。


シュウジもそれを見ると



『別に残念やあらへん。そろそろ飽きてきとったところや♪』


と言って笑った。



ヨシアキは立ち上がる。




『そろそろ俺は事務所に戻ろうかな。』



シュウジは言う。



『ヨシアキ。恩に着るで。』



ヨシアキは微笑む。



『瀧本さんには…

二人とも順調そうですよって報告しとくよ。』



『おおきに♪』



ヨシアキは部屋を後にする。




そして俺達は



はやる気持ちを抑え…





夜を待った。