ALONE

『ちょっと待ってもらっていいかな。』


ヨシアキは懐から携帯と小さな手帳を取り出すと


組関係と思われる人物の短縮を押した。



『…



あ、お疲れ様です。


ヨシアキです。


ちょっと聞きたいんですけど…


銀座のクラブでアケミって奴が経営してる店ありませんでしたっけ?


はい…


そうです結構若めの。


いや俺もうる覚えなんですが…













あ、はい。


…はい。


店の名前と住所とかもわかります?


はい…


はい…


わかりました。』


ヨシアキは肩で携帯を押さえながら


右手で手帳に何かを書き取ると


そのページを破き


『ありがとうございました』


と言って電話を切った。



するとヨシアキは笑みを浮かべ


俺とシュウジに交互に目線を配り




『ビンゴ♪』




と言って人差し指と中指で破いたページを挟んで



顔の前でヒラヒラと紙をなびかせた。



『やっぱりいたよ。

アケミってママ。

歳はまだ30。

ちなみにそのクラブ…

芸能人や政治家が通うような

銀座の中でもかなり高級な店らしい。』