俺達は次の日から夜の繁華街に繰り出した。



この町に店舗を構えるキャバクラは大小合わせて全部で60〜70ほど。



とても一日じゃ歩いて回れない。



俺は長期戦を覚悟した。








何度も言うようだが決して本意ではない。




だってさ



金払わないと自分の話を聞いてくれる人間がいないなんて…




そんな奴寂し過ぎるだろ。


俺はキャバクラを楽園と感じるようになったら



人としておしまいだと思ってる。




言っておくが俺は水商売を職業として働く奴には偏見はない。



むしろ敬意を表する。



彼女等は客を選べない。



どんなに頭にきても笑顔を絶やさず



二度と来るなと思ってもまた来て下さいねと言う。



水商売だろうがなんだろうが体張って金稼いでんだ。


誰も文句は言えないはずだ。



むしろキャバクラに癒しを求めるアホがいるからそんな商売が成り立ってるわけだ。



需要と供給。



1番シンプルな経済事情だろ。



彼女達は求められてるからそこにいるだけに過ぎない。



だから…



彼女達もまた本意ではないはずなんだ。