「ところで、まだあなたの名前を聞いていないんですけど・・・」
「そういえばそうか。俺の名前は翼だ。」
「翼くん・・・でいいですか?」
「ああ。」
「翼くんはどうしてここに?」
「まあ・・・なんというか・・・人探しだ。」
「ああ・・・なるほど。」
なるほど。反応からして、行方不明者は結構多いらしい。おそらく、俺と同じようなかんがえでここに来る人もいるのだろう。だが、その人たちもここに来て行方をくらませるということか。
「さて、おしゃべりはこれくらいにしよう。そろそろ2時だ。」
「はい、そうですね。」
「じゃあ、行くか」
「はい」
2時ジャスト。俺は放送室のドアを開けた。