さて。あと10分で裏世界とやらに突入するわけだが。
(すこし早かったな・・・)
しかし、夜の学校というのは、幽霊を信じる信じない関係なく、普通に不気味だな。
そんな事を考えていたときだった。
「あ・・あの・・・」
「!!?」
真後ろから声が聞こえ、驚いて振り向いてみると、そこには一人の少女がいた。
「すいません、脅かすつもりじゃ・・・」
「あ、ああ。大丈夫だ。それより君は誰だ?」
「私は美空です。雨音美空。」
「美空さん・・・ちなみに学年は?」
「えと、一年です。」
「なるほど、じゃあ俺と同じなわけか。」
「そうみたいですね。」
「えと・・・美空さんも、噂を確かめに?」
「はい、そんな感じです。」
「そうか。」