もしゲートがあるなら、姉を探したい。なければもう諦めるしかないのだが。そんなことを考えている内に放課後になった。
(・・・帰るか。)
席を立ったとき、また前の奴が話しかけてきた。
「お前、本当に今日確かめるのか?」
「ああ」
「やめといた方がいいと思うんだがな。」
「今日の夜、放送室に入る時に動画を撮ろうと思う。それを皆に見せれば嘘か本当かはっきりするだろう。」
「本当だったらどうするんだ?帰ってこれるのか?」
「噂は嘘に決まってるだろうし、万が一本当だったとしてもなんとかすれば帰ってこれるだろう。」
まあ、本当なわけがないんだがな。
「まあ、確認ができたら報告してくれよ。」
「・・・気が向いたらな。」
「じゃ。」
「おう。」
さて、じゃあ帰るか。