まだ優介はいなかった。 あたしはよく2人で乗ったブランコに腰掛けた。 あたし達のデートの場所。 あんまり話さない優介に一生懸命話しかけた。 優介は相槌を打つ。 たまに盛り上がると嬉しくて。 大好きだったんだなあ… 「遅れてごめんっ」 「待ってないから大丈夫だよ」 「俺…」 怖かったけどちゃんと ちゃんと話を聞こう。