「何よ…今さら。優介はあたしなんて好きじゃないでしょ?愛想尽いたでしょ?…もうあたしあんたが嫌いなの。ただの他人としか思ってないから」 利衣は立ち去って行った。 俺は追いかけたいのに 足が動かなかった。 『あんたが嫌いなの』 利衣は俺が嫌いなのか… 俺は利衣が好きなのに… 何で何にもしてやれないんだろう。