お兄ちゃん、だめ... そんなとこ…かじっちゃだめ…

「…ふぅ」

自室のベッドに横たわる。
やっと心が安らいだ気がした。

頭の中はお兄ちゃんのことばかり考えてしまうから、全然穏やかじゃないけれど。

だっと、血をキレイと言って舐めるなんて普通に考えておかしいよ。

それに、ザクロの話…。


…あの噂話を知ってたのにも関わらず、ザクロを買ったとしたなら…









お兄ちゃんは



人間 の 味 に



興味が あったりした…?

………まさかね。


そんなわけーー…



本当にない?


血を一心不乱に舐めるお兄ちゃんの姿がフラッシュバックして、否定しきれない私がいた。