「ちょっと!!返してよ!!!」

私は目の前の光景に、頭が真っ白になった。

信じられない!意味わかんない!

「うるせぇ。こんなもんお前に必要ねえだろ。」

そう言ってヤツは、私を見下ろした。

ヤツの手には、ビリビリに破られた紙。
...私が昨日の夜、夜ふかししてまで書き上げた好きな人への手紙。

いわゆる、''ラブレター''ってやつだ。