神魔〜復讐〜

残るは総長か。

どうせカスだろうな。

さっきのナイフを持ち直して総長の元へと歩く。

びびって、さっきの副総長より大きめのナイフをこっちに向けて

「これ以上来たら刺すぞ!!」
なんて言ってるけどちっとも怖くないんだな。


「あんたこそ、殺されたくなかったら抵抗よしなよ」


「あ、あ、あ...」


声も出せなくなったのか

腰抜けだな。


そいつのプルプル震えてる手に握られているナイフを乱暴にとり

首のギリギリのところにナイフを持っていく。


「嘘ついたら殺す。

お前、乱龍の総長と昔グルだったそうだな」


「...」

何もしゃべらないそいつの首にナイフを当てた。


「あ、あ、あぁ。
ボスとは顔見知りだ」


ボス...。


「お前は過去、乱龍の奴だったってことか?」


「だ、だいぶ前の話だ。

中二の時に乱龍にいた。
ぼ、ボスは俺の一つ上だ。」


中学生から暴走族とか抜けてるなこいつ。


乱龍総長の一つ下という事は私たちと同い年か。


「ここで、名を出していいのかわからないがあいつが『龍王(りゅうおう)』と呼ばれるようになったのは当時からか?」

乱龍の総長の通り名は龍王。