神魔〜復讐〜

まずは、情報集めか...。

黒いパーカーについてるフードを深くかぶる。


目的地は黒羅の幹部が今いるという不良共が集まる街の裏道。


暗くなった空を見上げ歩き進めた。


「おい!早く金よこせって!!」

鈍い音と男の怒鳴り声。

耳障りだ


「ひぃ...おかねは、もうないです...」

怯えてる男の声も聞こえる。

とりあえず行くか


声のする方へと向かい、陰に隠れる

ふっ、ちょうどいい。
黒羅の奴らじゃないか


「...おい。
弱いものいじめか?」

ゆっくりとそいつらの目の前に立つ

「あ?誰だお前?女か?雑魚だな」

雑魚はお前だ

「実はそっちの総長に用があってな。
痛い目にあいたくなければ早くしてくれないか」

「だから、誰だって聞いてんだよっ!!」

近くにあったゴミ箱をダンっと蹴る。

「ひぃぃ...」

あぁ、さっきの男か

「お前は逃げろ。
ここは、お前がいていいような場所じゃない。早く」


「で、でも...」

「いいから」

私の圧力に負けたのかそそくさに走って逃げてった。


「じゃ、自己紹介といこうか...」

フードを外す。
肩よりやや下くらいの髪。
毛先は紫で右耳に金色の羽のがついたピアス。


神魔の総長というシルシだ。