神魔〜復讐〜

やはり、そうか...。


「ほかの幹部の奴らに変化は?」


「そのほかの方々も総長同様、そのままだそうです。」


「すいません、スパゲッティになります。」


「あ、ありがとうございます。」



となると...やはり、また私達を潰すつもりか...。

これ以上危害を加えさせるわけにはいかないな。



「奴がなにを企んでいるのか分からないが、神魔に何らかの恨みでも持ってるのか?」



「...。二年前、乱龍は神魔に潰されそうになったことがあるそうです。

その時、彼は高校2年生で幹部にいました。

最強と言われ続けた乱龍が、たまたま襲ってきた神魔に対応できなかったそうです。

それから、神魔は乱龍と実力が並ぶ唯一の暴走族と言われています。


それが、許せなかったんでしょう、それからというもの乱龍の目的は神魔を潰すこと。
そのために生まれた族。とまでも総長に言われ続けていました。

そして、反撃が始まったのが去年です。

その指揮を担当したのが二年前の総長と彼でした。

犠牲を出してしまった神魔ですが潰すことは出来ず、未練が残ってしまったのか、また総長として乱龍を動かしてるんです。」



「やっぱり原因はそれか。」


私たちも一昨年からいて去年は幹部をやらせてもらっていた。

あれは『酷い』の一言じゃ片付けられないほど残酷なものだった。