「ってことが今回の調査でわかったことだ。

なにかあるか?」


「龍王...まだ乱龍に残ってるのか」

ポツンとつぶやいた颯。


「そうみたいだ。
それに、私たちを潰すのに手段は選ばないとのことだ、人数集めに専念しているようだし...

いつ襲ってくるかもわからない状況下におかれている私たちはほぼなにも手だしできないということだな。」


足を組み直して幹部に伝える。


「かなちゃん、かなちゃん」


「なんだ、大翔」


「ようするにさ、乱龍の居場所が分からない限りは何も出来ないんでしょ?」


「まぁ、そういうことだな。」


「うちには、最強ハッカーがいるんだからさ
頑張れば推測できんじゃない?」


最強ハッカーとは星夜のことだ。

乱龍の有名ハッカーに負けないくらいハッキングの才能がある。


「そしたら、僕達の方からあっちに攻撃できるかもね!」


「できたらそうなるな。
でも、あっちも分厚すぎるロックをかけてるはずだ。

解けるかが問題になるが...
できるか?星夜」


「...やってみる。」


ソファから降りてパソコンと向かい合う星夜


「頼んだ。」


「任せて」


「その間に俺達で情報を絞り込もう」

颯が星夜から目線を私たちに移動して言う


「そうだね!」

「あぁ。」

「りょーかい!」