あれから数日が経って、公募に応募した私の曲は…。



「香那ちゃん。
これってこうすればいいのかな。」


「あーそこはもっと派手にやってほしいかも。」


「ここはもっとしっとりと聴かせたい?」


「あーそこはそうだね
サビにもっと盛り上がりをつけたいから抑えてもらえるとうれしいかな。」



毎日が変わり始めていた。



私が出した曲は皆の心の中に響いたようで、届いたようで。



初めての本格的な作詞作曲に挑戦してその結果、体育祭のテーマ曲として起用されることになった。



体育祭では私の曲を実際に軽音楽部の子たちに演奏してもらえるのだけど、その指導がなかなかうまくいかなくて…。




指導って立場になれていないからか、うまく教えたりサポートもできない。




はぁぁ…。



本当に私なんかがこんなことをしてていいのかな…なんて思えてくる。