君の隣






「久しぶり。」


「どうしたの?
いきなり…。」


「うん。
なんか最近話してねーなぁって。
音は聞こえてるけどね。
少し隙間から…。
すごい頑張ってるよね。」


「うん。
憐もね、最近休み時間もずっと練習してるよね。」


「まぁな。
試合近いからな。」





続かない会話。




少し話さなかっただけなのに、少し会えていなかっただけなのに。




もう何年も一緒にいなかったみたいな…。




憐が突然知らない人のように遠く感じた。