「そんなにね、深く考えなくてもいいの。
普通にね、ただやりたいことを。
香那がやりたいようにやればいいんだよ。
どんなものができるか。
どんな風になるか。
私は楽しみだし、応援だってしてる。
香那の見方なんだよ。
それにね、私よりもずっと…きっともっと…
憐くんのほうがあんたを一番に応援してるし、あんたが前に進むことを誰よりも考えてると思うよ。」
ーだって一番そばで見てきてくれて、一番多くの時を共有してきたんだから。
あたりまえじゃない。
幼馴染なんて関係性は当たり前のものじゃない。
せっかく支えてくれる人がいる。
隣で見守ってくれる人がいる。
その幸せを自分の手で踏みにじっていいのかな。
そう思えば思うほど、わからなくなって…。
どうしたらいいか、見えなくなって…。

