あいつの家は共働きで、両親も帰りが遅い。

姉貴がいるけど、たいてい帰りが遅いからいつも家で一人が当たり前だった。

そして俺とあいつの部屋はお隣なわけで。

窓を開けてベランダから侵入することが可能なわけだ。



「また、ベランダから入ってきただろ?」

「へへ。
お邪魔してます。」

「次回から鉄格子かけないと…」

「ちょっと!!
なんでそんなこと言うのー!!
いじわる!」


なんだかんだ言いながらもあいつといると楽しいから。

この時間がなんだか好きだったりするわけで。