君の隣






「自分を信じてさ。
自分を応援してやってさ。
本当はそれが一番にできなきゃいけないことじゃないのかな。」




そういうとカバンを置いて、サッカーの練習へと出かけていった。




そんな憐の後ろ姿を見ながら、憐に言われた言葉を心の中でループさせた。




自分のことは応援できない。




前に進めないのは自分に勇気がないからだ。




前に進めないのは自分に自信がないからだ。




そういってはいつも逃げてるし、いつも言い訳を探している。




一歩進まなくていい方法を。




一歩踏み出さなくていい理由を。




今のままでいれる現状を。