君の隣




そんなある日。



事件は起こった。




「それじゃぁ、これで決定します!」


「…おめでとう、香那。
香那、あんた起きなさい。」




隣の席に座る千夏ちゃんがトントンと肩をたたくので、とっさに目を覚ますと目の前には…。




「なにこれ!!!」


「あんたとそのお隣の幼馴染くんが寝てる間に決まってました。」


「え!
なにこれ!!??
応援団!?」



「そう。」




毎年行われる体育祭の応援団と呼ばれるクラス実行委員。




とても毎年こきを使われると噂で誰もやりたくなくて、行きついたのが寝てる二人の押し付けよう!というものに…。




ひどい、ひどすぎる。




あんまりだ…。