君の隣






私の父は私が中学1年生の頃に病気で天国へ逝ってしまった。




もともと病気がちだったのもあって、家にはあまりいなかったんだけど。




そんな中、私と遊んでくれたり話を聞いてくれる父が大好きだった。




父がいなくなったときに私は人は必ずいつか死ぬんだと思ったし。




そんな人の死を目の前で体感した時、なんて儚いんだろうっと思った




今まで積み上げてきたもの、それが少しずつ消えていってしまうようなそんな気がして。




それがあまりに悲しくて、切なくて。




皆が泣いているのに私は現実をなかなか受け止めることができなくて。




そんな時にそっと手を差し伸べて、隣にいてくれたのが憐だったんだ。