ーもらってくれたらいいのにね~


その一言にあたしの胸は跳ねた。

ばれた…って思った。

そうだ。

あたしはずっと、物心がついた時から憐に恋してた。

憐のとなりが居心地が良くて。

ずっと憐が隣にいてくれたら、って思ってた。


「何?」

「憐~怒ってる?」

「怒ってないから早く帰ったら?」

「冷たいなー
ごめんってば!」


そういうと部屋の窓を開けた。

「じゃぁ、行くね。」

「気をつけろよ。
足元暗いんだから。」

「お、珍しく優しい。」

「もう二度といわないから。」

「ごめんなさい…。」