君の隣




憐は昔からこうして私に新しい道を開こうとしてくれるけど、私は新しいことを始めるのが少し怖かったりするわけで。




せっかく進めてもらってもいつも無理だよ、って言葉一つで片づけちゃうんだ。



「曲を書くなんてさ。
無理だよ。
そんな簡単じゃないんだよ??
音楽の知識だってセンスもないしさ。
できるわけないよー」



「センスとかそういうのが大事なのかなー」




そういいながら憐は笑った。