「お前らだって、何のために音楽をやってる?って聞かれたとき。
ファンのためって言ってもほかにも誰か届けたい人はいないか?
家族かもしれない。
友達かもしれない。
届けたい人がいるから歌えるって香那の思い俺はいたいぐらいにわかるよ。
それっておかしいことななかじゃなくて当然だと思う。
だから音楽にとにかくがむしゃらに一生懸命になれるんじゃないか!
俺は俺らの音楽にこいつの歌を乗せてどこまでいけるか。
俺はそれを見てみたい!」
「リーダー…」
その言葉を聞いても100パーセント納得できていないメンバーたちの姿があった。
「お前らには100パーセント納得して、理解した状態で香那を迎えてほしい。
こいつの歌、一回でいい。
聞いてやってくれ。」
リーダーはそういうと私にマイクとギターを渡してきた。
「これって…」
「なんでもいい。
好きなようにお前の歌、聞かせてくれないか。」

