「…といいたかったけど。
香那はもうあなたのことを憎んでもいないし、別に嫌ってもいない。
むしろあいつは今でもあなたが好きであなたのことを思ってる。
あいつが前に進むためにはあなたとの過去にしっかりと白黒をつける必要があると思うんだ。
だからしっかりと話してほしい。」
「もう話しました。
あいつにも言いました。
もう俺らは終わったんですよ。
俺はあいつを傷つけた。
その事実は変わりません。
だから俺があいつのそばにいることは…」
「それじゃ何も解決してないです!!!
香那はあなたに本当の意味で…前に進んでほしいと思ってる。
あなたの悩みに寄り添いたいと思ってる。
だから…お願いします。
少しでもいいので聞いてあげてください。
香那の魂を込めてきっとその一曲を歌ってくれると思うんです。
その様子、テレビでもやります。
テレビでも見れるのでどうか少しでも…」
「ごめんなさい。
もう時間なので…」
「憐くん。
今までも今もこれからもあなたは香那にとって必要な人なんです。
それを誰よりも知っているのはあなた自身のはずです。」
そういうと憐はいきなり立ち止まった。
そばにいたいなんて、軽く言ったって…。
そばにいたくてもいれないこともある。
自分はきっとまたいきなり目の前からいなくならなくちゃいけないときが来るから。
そのたびに悲しむ香那を見たくない
その思いも憐の本音だった。

