君の隣




「これ…なんですか。」

「俺らのバンドでやつファン感謝イベントの特別招待券。
香那に渡してあげたら、って言ったんだけどいいって言ってて。
でも今回あいつが初めて作った曲をやるんだ。
きっとそれは憐くん、あなたに一番に聞いてほしいと思ってるはず。
だからここに来て香那の歌を…」


「すいません」


そういうと、憐はその特別招待券をリーダーへと返した。




その手は少し震えていて、冷たくて。



「本当にすいません。」



と頭を下げた。