君の隣




私はそのチケットを受け取らなかった。


「大丈夫です。」

「なんで!?」


みんな、この一枚のチケットをとるために必死になってる。



すごい倍率だと聞いた。



それなのに、招待券なんて特別扱いしたくない。



そんなのファンに対して失礼な行為に当たる…



「そんなこと!!!
お前が一番聞いてほしい人に聞いてもらえなかったら…
あの曲を作った意味は!!」

「いいんです。
聞いてもらえなくても…。
あの曲を作って心が落ち着きました。
それだけで十分です。」



そういうと、私は前を向いた。



こうしてずっと憐のことばかり考えてるから私はいつまでたっても、本当の意味で自立できないんだ。



だからもうやめよう。



憐のことばかりを考えるのは…。