君の隣





「ごめんなさい。
私、誰かと組むとかそんな気、ないんです…」



「どうして?」



「私の歌は皆のためではないから。」


「どういうこと。」




昔、大好きだった幼馴染がいた。




彼と私はいつも一緒にいて。




当たり前のように隣にいて。




どうして?



何があったの?




問いかけることはたくさんあって、だけど、何もできなかった。




ありがとうもさよならも言えないまま、私は彼が消えた後もその場所で待ち続けた。