憐がいつも寝ているベッド。

なんだか…

(クンクン)


「あ、、、」


ふと隣を見るとその様子を引いたような顔で見ている憐とばっちりと目が合ってしまった。

「バレた?(笑)」

「当たり前だろ。
もうやめろって!
人の匂いかぐの!」

「あ~~
なんで枕とるの~~~
やだー!!
返して~~」

「返しても何もこれは俺のだから!
何言ってんの。」

「けち~~~」


あたしの好きな場所。

好きな場所はどこですか?と聞かれたらあたしは決まってここ。

憐の部屋を選ぶ。

憐は男の子なのに汗臭いなんて一ミリもなくて。

むしろすごくいい香りであたしはこの香りが大好きだ。

ベッドに顔を付けるとまるで憐に包まれているように感じる。

あたしの落ち着く場所だ。