君の隣







自販機でコーヒーを買って、ベンチに座る。


「あの日。
すべてが解決したんじゃないの?」

「え…と…」


「今のお前と音楽はできない。」


「え…。」


「ひどい歌だってことだよ。」




そういうとリーダーは私を冷たい目で見た。



「音楽をまじめにやってくれるって。
音楽に対して一生懸命に向かいたいって。
あの言葉うれしかった。
香那が書いてくれた詞を見て、香那の思いをしっかりと感じ取れて。
だけど、今の香那の歌は自分を失って迷いのある歌。
そんな歌じゃ誰の心にも響かない。」



もっともだ。




リーダーのいうことは正しい。




私は返す言葉が何も見つからなくて、黙ることしかできなかった。