もう駄目だと帰ろうと思った憐をそこにつなぎとめたのは私の歌だった。 日本の音楽を紹介するサイトを開くとそこの上に出ていたのが私のバンドだった そのボーカルにKanaという文字。 「すぐにわかったよ。 あの時とは違って、確かに大人になってたし。 歌声だって違った。 だけど、変わらない思い。 気持ちでの歌い方、伝え方。 香那は日本で頑張ってるんだって…」 「そんなこと…」 「だからここで折れちゃいけないって思った。」