君の隣




今のバンドメンバーとは高校生の頃に出会った。




もともと歌うことが好きで、路上で歌ったりして楽しんでいた日々。



別に誰かに届けたいなんて気持ちはなかった。



どこにも当てつけのない。



どこかにぶつけたい気持ちをすべて歌にぶつけていた。



当時の私の歌を自分で聴いたときに最初に感じたのは、



(なんて攻撃的なんだろう。)



いったい何を歌いたんだろう。



いったい何を思っているんだろう。




普通なら歌い手は歌に気持ちを込めて届けるんだから、きっと聞いてる人に伝わる何かがあるはずなのに。



私の歌からは何も感じることはできなかった。