「練習中だよね…。
戻らないと、だよね…。」

「あぁ。
…香那。
少し、あとで時間ある?」

「うん。
今日は時間、あるよ。」

「そしたら、また1時間後。
練習が終わったらここで会える?」

「わかった。」




憐はごめんっといって、走って練習場の中へと戻っていった。




まさか会えるなんて…。




ばったりとした偶然で驚きのあまり、なかなかかける言葉が見つからなかった。




「…覚えてたな。」

「そうだね。
でも…。」

「ん?」

「やっぱりあの時の…ままではないんだよね。」

「そうだな。」