「え…」

「どうして…」



中で練習してるはずなのに…。



ここに、外になんているはずないのに…。



「どうしてここにいるの…」

「それはこっちのセリフなんだけど」



驚きのあまりに同じ言葉を繰り返す私と驚きのあまりに言葉が出ない憐。




それをただ見ているリーダー。




久しぶりに見た憐は少し身長が伸びていて、髪も少し伸びていた。




少し髪色も明るくなっていて、昔よりも大人になった印象だった。



「香那、だよな?」

「うん…」

「どうしてここに…」




止まっていた二人の時間が少しずつ動き始めようとしていた。




私たちの時間は5年前にさかのぼろうとしている。




そしてそこから新たな時間の扉が開かれようとしているのだ。