君の隣






スタジオでの収録を終えて、私は一息つくためにスタジオの屋上へと上がった。



空を見ると、あまりにまぶしすぎるくらいに青さが澄んでいてそれは私のこの汚れてしまった、いろいろな気持ちが入り混じってしまったこの心にとっては苦しいくらいだった。



ねぇ、今どこにいるの?



今何をしているの?




どうしていきなり消えたの?



聞きたいことはあふれてくるのに、何も聞くことができないこの今の現状。



ただひたすらに待つことができなくて、自分にできることは何かないかなっと思った時にあたしのそばにあったのは一つだった。




前からずっと大好きだった、音楽。



あなたも好きだといってくれた音楽。




大好きな音楽に私の聞きたかったこと、言いたかったこと、本音をすべて込めて乗せるんだ。



いつか君に届くかな?そんな儚い願いを込めながら…