「くれぐれも周りには注意するのよ。」
「はい。」
「絶対に取り乱さないこと。」
「はい。」
「後はね…」
「マネージャー。」
「何!?」
次の休日。
珍しくスタジオレコーディングもなく、締め切りに終わる日々からも脱出した日。
マネージャーから様々な注意事項を朝からくどくどと言われ、耳に…タコ(笑)
マネージャーは私の過去を知っている一人だ。
だあらこそ、憐に会いに行くということにあまり気のりではなかった。
無断で行けばいいといわれればそこまでなんだけど。
事務所に所属して活動している以上、私一人の行動が原因でバンド全体の活動を左右してしまうといっても過言ではないから。
一応自分の立場を考えると、プロとして活動させてもらっている以上。
周りに迷惑をかけるようなことは会ってはいけないと思うようになって、私は事務所に一応会いに行くことを報告した。