そしてその後。



数日が経ち、曲も完成して残るはCDが出来上がるのを待つだけになったとき。



私はリーダーにある言葉を言った。



リーダーは驚いて、少し心配そうな顔をしていたけれど。



もう大丈夫。



もう一人のバンドじゃない、一人の歌じゃない、一人の音楽ではない。



だから私は必ずここに帰ってくるよ。


「大丈夫だよ。
絶対に帰ってくるから。」

「香那。
香那がそんなに言うなら、信じるよ。
必ず帰って来いよ。」

「うん。」