君の隣





成長したな。



それがあまりにうれしかった。



今まで音楽のことでもそんなに褒めてくれなかったから。



声は褒めてもらってはいたけれど、こうして自分の書いた詞を褒めてもらえるのは本当にうれしい。



自分で書いたこの思いが誰かに届くといいな。



届けたい人に届くといいな。


「ありがとう。」

「うん。
ファンね。
確かにそうだよな。
俺らってファンの力たくさんもらってるもんな。
ファンの力の大きさは本当に強いもんな。
こうして今まで頑張ってこれているのはファンの存在の大きさだって。
それをすごく感じ取れる文章だな。
俺も含めバンドメンバー皆が共感する詞だな。」

「うん。」

「今までそんなこと思わなかったろ?」

「…よくわかってますね。」

「いい意味で憐くんの存在を知ってからお前は前に進めてるよ。」

「うん。」