アルバムを開くと、そこには何も知らない。
今の私とは全く違う昔の私がいた。
どの写真も笑っていて、隣には憐の姿があった。
「憐…。」
プロのサッカーチームで頑張っているんだよね。
そう思えば私も負けてられないって思うようになったのは支えてくれていたバンドメンバーなのかもしれない。
自分の正直な気持ちを詞にする…。
それって本当に恥ずかしくて、なるべくやりたくないなって思ってはいたけど。
きっとこれが私にとって一番書けることなのかもしれない。
そう思って私たちはアルバムを閉じてペンを走らせた。
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