君の隣






今まで自分のことしか見ていなかったからかな。



こんなにも周りの人は面白いんだなって思うと、人間観察が楽しくなった。


「最近香那って本当に最近楽しそうになったよね。」

「え、そうかな?」



いつも一緒にいる友達からいきなり言われた一言。


「うん。
今まで香那ってどこか距離を置いてるように感じてたんだ。
なかなか一緒に遊びに行ったりもしないしさ。
忙しいだろうなって思って、なかなk強く誘うこともできなかったんだよね。」

「そっか…。
え、なんかごめんね。」

「ううん。
だからうれしいよ!!!
香那~~~
これからはたくさん一緒に遊びに行こうね~~~」


急に抱き着いてくる友達があまりに暖かくて。



今まで無意識に遠ざけていた友達という存在がこんなに素晴らしいんだって思うとなんだかもったいないことをしていたなぁって思って。


「うん、誘ってね~」