君の隣





「香那~何やってるの?」

「ん?」

「え、珍しい!
学校で仕事するなんて!」

「うん…ちょっとね。」

「あ、詞書いてるんだ。」

「そうなの。
初めてだからちょっとわからなくて。」

「ふーん。
見せて?」



友達で歌手をやってる子が私の書いた詞を見た。



たくさんの友達がいて、いろいろなことをしている人がいるこのクラス・この学校。



たくさんのことを学べてたくさんのことを吸収できる。



いい刺激になる場所だ。

「ここさ、こういう表現にするといいかも…」

「あー、なるほど。」

「うん、でも全体的にストレートであたしは好きだけどね。」

「そうかな。」

「うん。
まぁ、詞なんて正解はないからね。
自分の思ったことを好きなように書いたらいんだよ。」

「そうだよね…。」