「香那?」

「ごめんね。
あたしってばこんなに思ってくれているのに…。
みんながこんなに考えてくれているのに、その気持ちを踏みにじってばかりで。」

「香那。」

「作ろう。
曲を…。
私たちしか作れない曲を。
私たちにしか歌えない曲を。
私たちらしい歌を。」



前を向いたとき。



そこに光がさした。



それは明日への方角に向かった一つの光だった。