「私、ダメダメですね。」
「え。」
「あの時から結局何も変わってないんです、きっと…。
お互いのために、って。
憐はお互いのために黙って自分の夢を追いかけ始めたのに私はあの時から憐を言い訳にして結局ないんです。
皆が私が音楽から離れないようにって守ってくれていて。
大切な音楽を捨てないように、って。」
「…それは皆が香那の歌を好きだからなんだよ。」
「リーダー」
「香那の歌が聞きたくて、香那にはずっと音楽をしていてほしいって。
俺らもそうだよ。
香那とずっと音楽をしていきたいって思ってる。
だから、そろそr。
俺らへの負い目を忘れて、俺らと純粋に音楽を楽しんでほしいんだ…。」
リーダーへの一言一言に胸が打たれた。
そして自然と目からは涙がこぼれ落ちて…。

