高校が終わって、またいつものように仕事場へと向かう。


「どうした、香那。」

「リーダー。」



今ではすっかりと私の相談相手となっているリーダーに私は今日憐の存在を見つけたことを伝えた。


「この人…か。」

「え、どうして知って…」

「ごめん。」




頭を下げるリーダーに私はただ戸惑ってリーダーを見ることしかできなかった。


「なん…どうしたんですか。」

「知ってたんだ。
この憐くんの存在のこと。」

「え…。」