憐が姿を消してしまってから私は暗闇のどん底の中にいた。




いったい何から始めたらいいのか。



どうして何も私に相談してくれなかったのか。



憐のお母さんは何も教えてくれなかった。




ただ「ごめんなさい…」とその一言。



きっと憐が消えた理由を知っているけれど、勝手に話すことはできずに困っている様子だった。



無理に聞こうとしてもきっと困らせるだけだから。



私はこれ以上何も聞かなかった。