「憐、お前なんて言った?」
「だからくだらないって…。
さっきから聞いてれば全部誰かのせいにしてる気がするし、そんなんだからどんどんと抜かれるんだよ。」
一気に水を体内に含んで、足元に転がるボールを手にした、
「俺だって…全然動けてねぇし。
何もできてねぇから、何も言えないから。
だけど、今のままだと確実に負ける。
このままだといけないんだよ。
聞こえねぇか?
この声。
皆が俺らのためにこんなに声を出してくれてるのに俺らはそれに答えなくていいのか。」
憐…。
あなたはやっぱり皆の中心にいるべき人だ。
まだ1年生とかそんなの関係ない。
先輩も後輩もいい意味で跳ね飛ばしてしまう。
すべてを変えてしまう。
自慢の幼馴染だよ…。

